2014-07-07 罪人にしか読めない罪の本 魔法使いの短編 日が昇ると明るくなり、沈むと暗くなる それだけがわかるような空間に、影が一つ 本棚という本棚には無数の書物が詰められ、入りきらない本は床に散乱してる 本に囲まれた影は小さく、横になっていた 規則正しく上下する身体はどうやら寝ているようだった 真新しいくも古びたようにも見える不思議な書物を抱え眠る その表情はどこか悲しそうで嬉しそうな複雑な表情をしていた