飴玉と炭酸の瓶詰め

短編を中心にときどき長編

罪人にしか読めない罪の本

日が昇ると明るくなり、沈むと暗くなる

それだけがわかるような空間に、影が一つ

本棚という本棚には無数の書物が詰められ、入りきらない本は床に散乱してる

本に囲まれた影は小さく、横になっていた

規則正しく上下する身体はどうやら寝ているようだった

真新しいくも古びたようにも見える不思議な書物を抱え眠る

その表情はどこか悲しそうで嬉しそうな複雑な表情をしていた